宇井清太新発見のラン菌(材木腐朽菌)。
このラン菌が生息しているSUGOI-neでCymbidium、カランテ(エビネ)、ウズラバハクサンチドリ、イワチドリがラン菌共生発芽に成功した。
これはランにとって、ランのコンポストとしてどのような意味を持っているのか。
この意味こそ、ラン菌による炭素循環栽培法の最も重要なことなのである。
つまり、宇井清太が新発見したラン菌が日本で発見した菌であるが、
その菌が日本国内の固有種であるのか否かということである。
もしも、日本の固有菌であれば、他国に自生するラン、他の植物に共通して有用な菌といえない
場合も想定されるからである。
SUGOI-neが今後世界のラン栽培に普及する上で、このことが極めて重要な意味を持つ。
ラン菌による炭素循環栽培法が、世界中に普及するには、世界中でどんなランンも、
素晴らしい生育、少なくともこれまで使用されてきたコンポストを凌駕する生育するものでなければないからである。
SUGOI-neでCymbidiumが発芽した意味は、
日本の利尻島(日本シュンランの北限 Cymbidium属の北限)から
オーストラリアのタスマニア島(Cymbidium属の南限)までのエリアに
新発見のラン菌が生息していることになる。
この間にはヒマラヤ、アジアの熱帯雨林、オーストラリアの熱帯雨林も含まれ、
モンスーン気候下で進化したランのほとんどの自生地である。
SUGOI-neでカランテ(エビネ)が発芽した意味は、
カランテはマダガスカル島からアジアの熱帯雨林を経て太平洋を越えて、
中南米の熱帯雨林まで自生する。熱帯、温帯を地球を一周する。
新発見のラン菌が温帯、熱帯のエリアに生息していることになる。
このエリアには、温帯、熱帯のほぼ全てのランが自生している。
SUGOI-neでウズラバハクサンチドリが発芽した意味は、
チドリ類は北半球の寒帯、グリーンランド、北欧、シベリア、カムチャッカ諸島、アラスカ、北カナダ
に自生する。このランは地球が寒冷化した時代に南下し、ヨーロッパアルプス、
ヒマラヤ、日本の高山、北アメリカの高山まで自生地を広げた。
オルキス属はイタリアの高山に自生する。
新発見したラン菌は、上記した寒帯、温帯の高山に生息していることになる。
ラン科植物26000種のほとんどは上記の三つのエリアに自生する。
宇井清太新発見のラン菌によって、Cymbidium、カランテ、ウズラバハクサンチドリが共生発芽
したということは、そのエリアにそのラン菌が生息しているということの証明である。
日本の固有菌でないという証明である。
26000種のランに、それぞれ異なったラン菌が共生して発芽するのではない。
以上のことが、宇井清太新発見のラン菌、SUGOI-ne単用播種試験で実証されたことになる。
SUGOI-ne栽培で、ラン科植物のほとんどが素晴らしい生育を見る理由が、
このことによって証明されたことになる。
日本で発見されたラン菌で、中南米のカトレア類が、素晴らしい生育をする理由が解明された。
同じくアジアのパフィオが素晴らしい生育する理由も解明された。
中南米のオンシ、リカステ・・・が素晴らしい生育する謎も解けた。
謎が一つ残っている。
中央アジアに自生する多くの植物である。
このエリアにはチューリップ、玉葱、ブドウ、小麦・・・・。
こういう植物と材木腐朽菌による炭素循環の関係である。
このエリアの過酷な気象の下でも、自生する植物は枯れ落ち葉、死骸を地上に残す。
そこには必ずそれを分解する材木腐朽菌が生息する。
そうであるならば、必ず炭素循環が構築されている筈である。
誰も肥料などやっていないからである。
この講座では、これらの植物をSUGOI-neで栽培検証する。
宇井清太が新発見したラン菌(材木腐朽菌)は
Cymbidium、カランテ、チドリが発芽したことで、
寒帯、高山、温帯、亜熱帯、熱帯の
枯れ落ち葉、植物死骸に分布、生息している
ことが判明した。
地球の植物のほぼ90%はこのエリアの
枯れ落ち葉の中に自生する。
この炭素循環由来の養分で生きている。
新発見したラン菌が、多Kの植物に関与して
いると推定することが出来る。
カトレア、レリア、ソフロの自生緯度範囲
チドリ類の自生経度範囲 (寒帯高山地帯)
カランテ(エビネ)の自生経度範囲 (温帯、亜熱帯、熱帯)
Cymbidiumの自生緯度範囲 (温帯地帯)
全てのラン科植物に
共通するラン菌について
宇井清太新発見のラン菌。
このラン菌による炭素循環ラン栽培法を構築するとき、
最も大きな課題が、全世界に26000とも言われるラン科植物の原種に、
新発見のラン菌(材木腐朽菌)が、共生もしくは有用菌としてなりえる菌なのかということであった。
新発見の菌が、SUGOI-neが、一部のランにのみ有用というものでは、
この新栽培法は構築できないからである。
ほとんど全てのランに適応できない栽培法では普及は難しいからである。
地球のほぼ全域に分布するラン科植物。
この植物の絶対的な条件が、ラン菌との共生による発芽である。
その菌がランの種類によって異なるのかということである。
26000の原種に26000種類のラン菌というのは有り得るのかということである。
植物分類学の分類と、ランの発芽という発生は全く異なる分野である。
一つのラン菌が26000の原種に共生、又は有用であるということも有り得る。
ラン菌からの目線で植物を分類したとき、ラン科植物は全部同じ一つということも有り得る。
ランの発芽といことからみれば、26000の発芽の違いはないからである。
地球の緯度と経度。
ラン科植物の中で、最も緯度の巾と経度の巾があるのはどんなランか。
赤道をはさんで北緯と南緯の幅。
地球を一周する巾。
新発見のラン菌、SUGOI-neを検証するとき、地球の一部にのみ自生する種ではなく、
広いエリアに自生するランで検証しなければならない。
Cymbidium。
日本の利尻島からオーストラリアのタスマニア島まで自生する。
北緯00度から赤道をはさんで南緯00度まで。
この幅広い地域に生息するランとラン菌。
カランテ。
マダガスカル島からヒマラヤ、日本、太平洋を越えて中南米まで分布
東経00度から00度まで。
この幅広い地域に生息するランとラン菌。
Cymbidiumとカランテの自生地を十字に重ねると、
この範囲内にラン科植物26000の原種の
自生地になる。
宇井清太が新発見したラン菌。
Cymbidiumとカランテが共生発芽すれば、
地球上のほぼ全域にこのラン菌が分布生息
することになる。
そういう仮説の下に、SUGOI-ne単用で、
Cymbidiumとカランテ(エビネ)の播種試験を
宇井清太と箭内が行った。
宇井清太はCymbidiumで発芽に成功。
箭内はニオイエビネで発芽に成功。
同じラン菌で、Cymbidiumとカランテが
発芽に成功した
更に山形県の月山(標高1900m)に自生する
ウズラバハクサンチドリの発芽に成功した。
このことによって、宇井清太新発見のラン菌
(材木腐朽菌)が、ラン自生地の全域に生息すると
推定される。北半球の寒帯、高山にも同じラン菌が
生息していることが実証された。
ラン科植物に26000の原種が有るが、
一つの属の生息エリアは前記の
Cymbidium、カランテ、チドリ類より
ほとんどのランは狭い範囲に自生している。
例えばカトレアと交配できる近似の属の自生
緯度範囲はCymbidiumの半分程度である。
1852年 イギリスのドミニーが
カランテで初めてラン菌による発芽に成功した。
ドミニーが多くのランの中で、どういう理由で
カランテを選んだのか解からないが、
カランテの種子で実験したことは、
非常に幸運なことであった。
カランテ属はマダガスカル島から
アジアを経て中南米まで自生するランである。
この範囲にラン科植物のほとんどの自生地の経度範囲があるからである。
このカランテの発芽成功後、ナドソンの無菌発芽までの間に
サンダースリストに記載されている交配は、このラン菌共生播種で行われたからである。
ドミニーは、このラン菌共生播種技術を広く開放したのではない。
学究一門の中で多くの種類のランの交配を行った。
ドミニー派の独占的な技術の中で新花が作出されたのである。
多くの属で新花が作出されているが、属一つ一つに異なったラン菌が使用されたとは考えにくい。
なぜなら、1850年から1920のの時代は、微生物、病害菌の発見、培養の黎明期だったからである。
ちなみに、コッホによって結核菌が発見されたのが1882年である。
こういう時代において、サンダースリストに登録されたランの発芽が、
それぞれの属で異なるラン菌が使用されたという記録は残されていない。
カランテで成功したラン菌によって行われたと推定される。
宇井と箭内によってCymbidiumとカランテとチドリ類が、宇井清太新発見のラン菌で発芽に成功したことは、
その後、ラン科植物のほとんどにおいて素晴らしい生育を実証し。
共生菌又は有用菌となりうることを示している。
更にラン科植物以外の植物において、枯れ落ち葉、植物死骸の中に自生するほとんどの植物においても、
その生育に顕著な効果が見られる。
以上のことから、宇井清太は新発見したラン菌(材木腐朽菌)は、
植物の枯れ落ち葉、植物死骸の存在する所、全世界に生息分布していると推定される。
その垂直分布は熱帯から寒帯、高山に及ぶものと推定される。
以上の実証例から「ラン菌による炭素循環ラン栽培法」が開発されたものである。
更に材木腐朽菌による炭素循環植物栽培法が開発させる可能性がある。
これまでのラン菌の実証例について
オニノヤガラ。
この腐生ランは植物病害菌の「ナラタケ菌」を共生菌にしている
ナラタケ菌はナラを枯らす病害菌であり、その他の多くの広葉樹の病害菌でもある。
このナラタケ菌が他のラン科植物と共生して、発芽又は生育に関係したという実証例はない。
したがってSUGOI-neにナラタケ菌を添加して、ラン栽培用のコンポストを開発することは出来ない。
このように限定したランにのみ有用な菌では、コンポストを製造できない。
シュンラン菌でウチョウランを発芽させることを鈴木吉五郎先生が開発したが、
このシュンラン菌が、他のラン科植物の発芽、生育に関係したという例はない。
宇井清太が新発見したラン菌のように、ほとんどのランに有用であるかどうかである。
広葉樹、針葉樹の両方の枯れ落ち葉、樹皮、死骸を分解する材木腐朽菌。
この菌で無ければ、炭素循環ラン栽培法に適合しない。
新発見のラン菌は、広葉樹、針葉樹両方に適合する材木腐朽菌である。
このためにSUGOI-ne1号 (広葉樹の生樹皮)、2号ゴールド(カラマツ、アカマツの生樹皮)を分解できる。
したがって、広葉樹林に自生するラン、他の植物、針葉樹林に自生するラン、他の植物が、
同じラン菌(材木腐朽菌)で、素晴らしい生育をする。
SUGOI-neで自生地を再現出来る理由は、両方の樹種の枯れ落ち葉、死骸に生息し分解できるからである。
ラン菌を検索するとき、ランの根から菌を分離するが、その菌が、他のランに有用か否かを調べるのは、
実際に栽培して結果をみなければならないことから、コンポストを開発することは容易なことではない。
恐らく、SUGOI-neは今世紀の究極のコンポストである。
ラン界100年に一つの革命的な大発明である。
更に、炭素循環栽培法は自生地の炭素循環を栽培に再現した理想の栽培法である。
肥料依存のラン、植物栽培を再検討する時期にきている。
無機化学肥料の功罪が現れてきたが、循環型の植物栽培が再認識されつつある中で、
自生地における枯れ落ち葉の炭素循環は、菌根植物であるラン栽培において、
最も自然の理にかなった標準栽培法として定着するだろう。
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